106人が本棚に入れています
本棚に追加
4月…。
桜が満開の季節に4人の女子高生が入学式を迎える。
校門に向かって走ってくる女子…。
彼女は五位堂あかね。父親は医薬品メーカーのカリスマ営業マンで、
5人兄弟の末っ子。決して貧乏ではないが、裕福な訳でもなく、極めて普通の家庭に育つ女子高生。
「もう、遅いよ~!あかね…。」
遅れて来る、あかねを待つ女子…。
彼女の名は深草奈々。お弁当屋を営む両親を持つ一人っ子。
小学生の頃から自転車で配達の親の手伝いをしているが、
中学時代は剣道部に所属し、兵庫県大会で優勝した経験もある。
「やっほー!また一緒だね。クラスもみんな一緒だよ!」
「そうそう、もう8年も一緒だね。」
学校の入り口であかねたちに2人の女子が声をかけてくる。
彼女は岡本瑠美。父親は宮大工であるが、母親は瑠美が幼い頃に病気で亡くした。
それから10年間、父親に育てられた。
瑠美と一緒にいたのは、姫島明菜。
親は全国でチェーン展開するホームセンターを経営している。
兄は人気サッカー選手で、
スペインのレアル・マドリードで活躍している。
そんな4人は、ワクワクしながら入学式の会場である体育館に向かう。
最初のコメントを投稿しよう!