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第一章 運命
「なぁ、運命ってなんだろうな…」
「なんだよ、突然そんな辛気臭い」
「いや…この世のことが全て神様によって決められていて、それが運命として俺らに降りかかってんだとしたらさ、俺ら生きてる意味あんのかな?そんな人生イヤじゃない?だったら俺自身じゃなくていんじゃねーのかな。別の誰かでも」
「まぁ、それでも世界は変わらず回り続けていくけどな…此処にいるのがお前自身じゃなく別の奴だったとしたらおれも此処にはいないかもな。それが運命ってやつだと思うからな」
「………」
「おいおい、折角おれがカッコいいこと言ってんのになんで無反応なんだよ」「いや…考えてたんだよ俺も。自分の考える『運命』ってやつを」
「なーる。分かるといいな。自分の運命ってやつが」
「ああ、そうだな」
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