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ふと窓の外を見れば、もう真っ暗だった。
「今日も一番最後か・・・帰ろうかな。」
いつもこのやりがいのある仕事に熱中してしまい、帰るのが最後になってしまう。
明日は明日はと思ってみても、やっぱり仕事モードに入ってしまうと毎日それを繰り返してしまう。
そんな自分にちょっとため息・・・
机の上に無造作に置かれている書類を片付けながら、パソコンの電源を落とす。
毎日行っている仕事終わりの作業も手慣れたもの。
カバンを持ち、出口である扉へと向かうと、私は後ろを振り返り、自分以外誰もいない部屋に向かって、
「お疲れさまでした。」
と言い頭を下げる。
これは私が入社当初からしていることで、仕事が終わった自分なりのケジメとでも言うもの。
今ではこれをしないとなんだかスッキリしない。
扉の横にあるスイッチに手をかける。
パチッ パチッ
音と共に光が消える。
「ふぅーーーー・・」
少し長めのため息をつき、後ろ手にパタンッと扉を閉める。
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