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今思えばこの月の雫が無くなったことも…
私を嫌う仙達が私を陥れる為に仕組んだことのような気がする。
??「棗…」
また私を呼ぶ声が聞こえた。
その声のする方へ…私も大聖も頭を下げる。
仙界を纏める…いわば神に。
大聖「女禍様!月の雫が無くなった件で私から話を…」
女禍「よい。…棗よ、そなたは月の雫を持ち出しておらぬか?」
大聖の話を切って、私に淡々と女禍様は聞いてきた。
こんな私でも、女禍様には当然逆らう気は起きない。
棗「貴女様に誓って持ち去ってなどいません」
女禍「そうか…」
女禍様は私を責めることなく微動だにしなかった。
秘宝が無くなってこれほど落ち着けるのは…
やっぱ神だから(笑)?
…って、こんな時にそんなこと思ってらんないか…
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