6人が本棚に入れています
本棚に追加
「ただいま~‥って‥ぇえッ?!」
「あら、お帰りなさいマリア!フランスはどうだった?お土産はちゃんとあるのかしら?」
「おぉ、マリアお帰り!フランスは良かっただろう?ところでちゃんとお土産はあるのか?」
‥…………似た者同志。(-言-)
というか遊びに行ったわけじゃないんだけど‥
てかフランスに行かせたの
あんたら両親だよ‥
「ただいま、お土産は明日ぐらいにこっちに届くと思うよ‥ところでこれ何?」
目の前にはたくさんのダンボールに綺麗な包装紙に包まれたプレゼントみたいな物がたくさんあった。
「ああ、これわねー」と言う母のその後の言葉にびっくりした
目の前にあるのはフランスから私がお世話になっている事務所に送りつけられた物だった。
日本に帰国ということで
フランスでは最後に一度コンサートを挙げた。
多くの人が訪れてくれた
その時にも楽屋にかなりの数の
プレゼントなどが溢れ返っていたけど
日本に送りつけてくれた人もいたみたいでもちろん日本にいる人からも手紙とか贈り物が事務所に届けられていたんだとか
にしてもかなりの量‥
近くにあるダンボールを開けて中の手紙を見る
「‥……“nao”?」
差出人のところに
三文字の名前がつづられていた
「あら、なおちゃんも手紙送ってくれたのね!」
“なおちゃん?”
‥…って誰‥…?
でもなんか‥…
「マリアが小さい頃からなおちゃん大ファンだったものね!マリアが帰国って聞いたから手紙送ってくれたのかしらね‥ふふ」
…‥小さい頃からの大ファンか‥
それならどこかで会ったことあるんだろうな
残念だけど思い出せないけど‥
その手紙をポケットにしまい
自分の部屋に向かおうとした時
「あら、そろそろ時間ね」と呟く母の声が聞こえた
あ、なんか嫌な予感‥
最初のコメントを投稿しよう!