蒼い瞳

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「マリアあちらでは失礼のない行動をするのですよ?」 「‥……はーい。」 嫌な予感は的中した。 私は今車に揺られ、ある所に向かっている 数時間前ーーー‥ 「そろそろ時間ね」と呟く母は ウェイトレスや執事を呼び 準備に取りかかせた 車を用意する者や電子メールや電話をする者、料理のメニューを考える者など皆、母の命令で動いていた その場から動かずボーッとしていた私 すると数人のウェイトレスが 私に寄ってきて 「自室にどうぞ」と促す 扉を開けると幼い頃使っていた部屋とは全く違って大人っぽい家具が部屋を飾っていた 「マリア様そろそろご準備をなさらないと‥」 ‥……準備‥……? なんの準備‥……? 1人のウェイトレスがクローゼットからなにやら服を取り出し 「入浴後、こちらにお着替え下さい」と言い服をソファーの上に置いた 「これ‥……って‥制服?‥…私学校行くの?」 ソファーに置かれた制服は 黒がメインで赤のワイシャツとの組み合わせで制服とは思えない制服であった 「はい、明日から学校に行くことになっているので今日中にご挨拶なさりにいきませんと‥」 ~~~………っ! やっぱり両立しなきゃなのかぁ‥ ガクッと肩をおとしため息をつくと 「わかりました」と告げ準備に取りかかった。
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