-序章-

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「?!」 学はとっさに立ち上がる。 尚人も顔を天井に向ける。 「今の音・・・!」 学は焦る、銃声なんてものは今まで一度たりとも聞いたことがなかった。 「落ち着け。多分だが、狩猟だろう。」 尚人に制止される。 そういえばそうだ、この辺りで動物を見かけたのを忘れていた。 そう考えると平気な気がしてきた。 「だがまぁ、この辺りの狩猟は禁止されているはずだ。そうなると密猟ということだから、犯罪に変わりはないな。」 どうしたらいいのだろうか。 動物が殺されている様を思うと心が苛まれない。 「少し見てくる。」 学は結局気になり、外を見回すことにした。 「帰ってくるなよ。」 尚人のそんな言葉を背に受け部屋を出た。
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