うそばかり

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. 『律、絶対気に入ると思うよ』 そんな事を言ったって。 どうせ大した事のない奴だろうと期待せずに店で待っていた俺は、春を見た瞬間驚いたのなんの。 『春臣。 コイツ律ってんだ、友達少ない寂しい奴だから仲良くしてやってよ』 だって。 完璧自分の好みの奴が服着て歩いてんだぜ。 勿論声かけたさ。 素早く手早く、先ずは好印象を与える挨拶から。 『あー、清々した』 口説く気満々で春を隣に座らせた俺に、これでお役御免だとカウンターの向こうのセフレが高らかに笑った。 .
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