うそのかわ

6/13
前へ
/69ページ
次へ
. 見上げてくる水城に久しぶり、と軽く声を掛け店内を見回すと、他に人はいない。 「まだ開店ま…」 「春がいなくなった。 行き先を教えろ」 これは好都合、と内心笑んで。 水城に向かって手っ取り早く用件だけを簡潔に告げると 「なに?」 あまりに簡潔すぎたのか、振り返った水城がこちらに向き直って、意味が分からないと眉を寄せた。 .
/69ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1169人が本棚に入れています
本棚に追加