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『X=3、y=4よって…。』
数学の時間もあと5分だ。時計の針が進むのがとても遅く感じる。
今日から部活だ。朝からずっとソワソワしていた。大食漢のこの僕でさえ昼ごはんがあまり喉を通らなかった。
キーンコーンカーンコーン
終了のチャイムだ。今日は担任の山田が休みのためホームルームは無しだ。
僕たち二人は少し早めにソフトボール部の部室に行った。
部室には当然まだ先輩達は来ておらず、二人は先に着替えてグランドで待つことにした。
『てか俺たち二人だけ入部しても、8人だし試合出来ないんじゃねぇの?』
北条はとても不安そうに話した。
『いやいや、まさか新入部員が俺ら二人だけってことないだろ。』
僕はスパイクのヒモを結びながら言った。
『てか遅くね?もう俺らがグランド来てから30分はたってるぜ。先輩達何してんだろ。』
確かに遅い。他のクラスももうとっくにホームルームは終わっているはずだ。
『暇だし、ちょっとキャッチボールでもしてよっか。』
僕がボールに手を伸ばした時、向こうからしゃべりながら歩いてくる6人が見えた。
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