第2章

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『おー、いるいるー。今年の入部は二人だけかぁ。』 先輩達のうちの1人が大声で話しながら歩いている。 『えー、それじゃあ大会に出れないじゃーん。』 『まぁまぁ、ソフトボール部に入ってくれただけでもいいじゃないか。』 『まぁ確かにな。』 先輩たちはしゃべりながらだらだらグランドに入ってきて、僕達の前まできた。 『こんにちわっす!』 僕達二人は元気よくあいさつした。 『お疲れ。これから一緒に頑張って行こうね。僕がキャプテンの小森、こいつが万田、こっちが田上、…………。』 キャプテンの小森さんがチームのメンバーを紹介してくれた。 『樋口です!よろしくお願いします!』 『北条です!よろしくお願いします!』 二人とも緊張した表情であいさつをした。 『二人ともそんなに緊張しなくていいよ。このソフトボール部は他の部活と違って、そんなに熱血じゃないから。ほら、もっとリラックス、リラックス。』 『は、はぁ。』 二人とも力の抜けた返事を返した。
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