17人が本棚に入れています
本棚に追加
二人は完全に圧倒されていた。鶴川はまだ話しをやめようとしない。
『だからお前ら二人はサードとセンターくらいじゃないかなぁ。』
『サードとセンターですか…。』
北条がつぶやいた。
『てことは俺がサードで、北条はセンターだね。』
僕は軽くこう答えた。というのも、中学時代に僕はファーストを守っていたが、サードも少しは経験がある。北条はずっと外野一本で、レフトかセンターを守っていた。
北条も軽くうなずいた。しょうがないかという表情を見せていた。
『今年はいい新人が二人も入ってきたし、目指せ全国大会!』
鶴川がやる気マンマンに言った。
『でもメンバー足りないですよね…。』
僕が控えめに聞いてみた。
『まぁあと一人くらいなんとかなるやろ。』
鶴川は軽く答え、帰っていった。当然先輩らしくおごりだった。
『先輩いい人だったなぁ。』
『まぁちょっとおしゃべりな先輩だけど、絡みやすいしな。』
最初のコメントを投稿しよう!