第2章

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二人は完全に圧倒されていた。鶴川はまだ話しをやめようとしない。 『だからお前ら二人はサードとセンターくらいじゃないかなぁ。』 『サードとセンターですか…。』 北条がつぶやいた。 『てことは俺がサードで、北条はセンターだね。』 僕は軽くこう答えた。というのも、中学時代に僕はファーストを守っていたが、サードも少しは経験がある。北条はずっと外野一本で、レフトかセンターを守っていた。 北条も軽くうなずいた。しょうがないかという表情を見せていた。 『今年はいい新人が二人も入ってきたし、目指せ全国大会!』 鶴川がやる気マンマンに言った。 『でもメンバー足りないですよね…。』 僕が控えめに聞いてみた。 『まぁあと一人くらいなんとかなるやろ。』 鶴川は軽く答え、帰っていった。当然先輩らしくおごりだった。 『先輩いい人だったなぁ。』 『まぁちょっとおしゃべりな先輩だけど、絡みやすいしな。』
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