17人が本棚に入れています
本棚に追加
帰り道で北条がふとつぶやいた。
『高校のソフトボール部ってどれくらいあるんだろ?』
『まぁ俺らの県だと5校くらいじやね?』
僕はテキトーに答えた。
『5校くらいかぁ。じゃあ意外と簡単に全国大会とか行けるかもな。』
北条は冗談ぽく言ったが、目は真剣だった。
『そうだなぁ。それより人数だな。あと一人はいないと試合もできないよ。』
『ま、今年が無理でも来年があるしな。』
北条は笑顔で言った。
『おう。それと、俺達の夢のスタートラインに立てたような気がするんだ。』
僕が言うと、北条もつぶやいた。
『こんなチャンスはなかなか無いんだしな。最初に目指した夢とは少しだけ違うかもしれねぇけど、二人でこの夢叶えような。』
『まぁそんなに違わないよ。マジで一緒に頑張ろうな!』
僕が言い終わり、二人はそこで別れ、別々の道で帰って行った。
最初のコメントを投稿しよう!