第2章

9/9
前へ
/122ページ
次へ
帰り道で北条がふとつぶやいた。 『高校のソフトボール部ってどれくらいあるんだろ?』 『まぁ俺らの県だと5校くらいじやね?』 僕はテキトーに答えた。 『5校くらいかぁ。じゃあ意外と簡単に全国大会とか行けるかもな。』 北条は冗談ぽく言ったが、目は真剣だった。 『そうだなぁ。それより人数だな。あと一人はいないと試合もできないよ。』 『ま、今年が無理でも来年があるしな。』 北条は笑顔で言った。 『おう。それと、俺達の夢のスタートラインに立てたような気がするんだ。』 僕が言うと、北条もつぶやいた。 『こんなチャンスはなかなか無いんだしな。最初に目指した夢とは少しだけ違うかもしれねぇけど、二人でこの夢叶えような。』 『まぁそんなに違わないよ。マジで一緒に頑張ろうな!』 僕が言い終わり、二人はそこで別れ、別々の道で帰って行った。
/122ページ

最初のコメントを投稿しよう!

17人が本棚に入れています
本棚に追加