第3章 二人の夢とは

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キャッチボールが終わり、僕はそいつに話しかけた。 『小学生んとき野球やってた?』 するとそいつは答えた。 『俺ソフトボールしてたんだ。』 『マジで?俺もソフトしてた。一緒だね。』 僕のテンションは上がった。 それからはお互いのソフトボールについて色々会話をした。 『名前は?』 『北条。北条昌子の北条。』 『北条か。俺は樋口。よろしくな。』 『よろしく。』 『いやぁ、でも北条も引っ越ししてこの町に来たのかぁ。』 通りで知り合いがいなくてキャッチボールの時に最後まで残っていたわけだ。 二人共知り合いがいなかったためすぐに意気投合し、すぐに仲良くなった。 この日から練習中や、終わってからも二人でいる時間が多くなった。 北条は外野の練習。僕は内野の練習をしていた。ただ二人とも本当にやりたいポジションの練習を出来ているわけではなかった。 周りに知り合いがいるわけでもなかったので、あまり自己主張はせず、流れに身を任せていた結果こうなったのだ。
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