第3章 二人の夢とは

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『俺ら甲子園とか行けねえかなぁ。』 僕はそのころから何度も北条の前でこうつぶやいた。 『マジで俺らのバッテリーで甲子園行きたいよなぁ。』 北条もかなりやる気になっていた。 二人ともかなり野球が大好きだった。いや、野球がというより、ピッチャーとキャッチャーが大好きだったのかもしれない。 ただ二人とも自分たちのレベルは分かっていた。この部の中でさえ投げさせてもらえるレベルではない。 ただこの【俺らバッテリーで甲子園】という想いは日に日に増すばかりだった。 いつの日か二人にとっての叶うはずもない“夢” になっていた…。 ただ毎日がむしゃらに投げていた中学一年生のこの頃は…。 二人の“夢”、 バッテリーで甲子園
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