第一章

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『明日の放課後までにはみんな何の部活に入るか考えておくように。』 僕は家に帰って担任の山田の言葉を思い出していた。 正直野球は好きだ。大好きだ。部屋を見渡すと大好きなプロ野球選手のポスターがたくさん貼ってある。新庄、藪、桧山…。僕は大の阪神ファンだ。こうみえて中学にあがるまでは本気でプロ野球選手を夢みていた。 『でも、あんな辛い練習はもう嫌だ。でもなぁ…。』 それから一時間は悩んでいただろうか。僕は希望部活記入用紙にパソコン部と書き込み、カバンにしまった。
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