第一章

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次の日の朝。 『今日から普通に授業もあるのかぁ。面倒くさい、嫌だなぁ。』 僕は一人でつぶやきながら1ー4の教室に入る。 『おうッ。』 『おうッ。』 僕は北条とあいさつを交わして、色々なくだらない話をしたが部活の話題は出てこなかった。 僕の席は北条の後ろだった。あいつの机をのぞきこんでみると、そこには野球部と記入してある用紙があった。 僕は少しショックだった。中学のときはいつも一緒につるんでいた親友との間に少し溝ができた気がした。でも辛い練習は嫌だし… 授業も順調に進み、ホームルームだ。 『今日の放課後に先輩達からの部活紹介があるから、それを聞いて最終的に部活を決めなさい。』 担任の山田が大声で話す。この教師は熱血なのか、もともと声が大きいだけなのかはこの時点ではまだわからなかった。
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