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「ひどい…」
紗江はすでに泣き出していた。
「こうなると…出口はあそこじゃ無いから…どこなんだ…。」
確かにそのとうりであった。
「しかし…暑くないか?」
実が袖で汗を拭いながら呟いた。
気温はもう40度を超えていると言っても過言ではなかった。
「一二三さん…あれ」
紗江が俺の袖を引っ張り何かを指差していた。
その指は上に向かっていたので俺はゆっくり見上げた。
「蛍光灯が……赤い……?」
いったい何が起こっているのか解らなかった。
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