ファイル2 スタート

10/10
前へ
/21ページ
次へ
「ひどい…」 紗江はすでに泣き出していた。 「こうなると…出口はあそこじゃ無いから…どこなんだ…。」 確かにそのとうりであった。 「しかし…暑くないか?」 実が袖で汗を拭いながら呟いた。 気温はもう40度を超えていると言っても過言ではなかった。 「一二三さん…あれ」 紗江が俺の袖を引っ張り何かを指差していた。 その指は上に向かっていたので俺はゆっくり見上げた。 「蛍光灯が……赤い……?」 いったい何が起こっているのか解らなかった。
/21ページ

最初のコメントを投稿しよう!

19人が本棚に入れています
本棚に追加