諦め

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俺の名前は土屋一二三(ツチヤヒフミ)(34) サラリーマンだ。 今日も会社のために一生懸命、汗水を滴ながら働いている。 「土屋!企画書まだか?」 「はい!課長…今見直しをしているところです。あと10分あれば出来上がります。」 「そうか…出来るだけ早くに完成させてくれよ!時間との勝負なんだからな」 「はい!」 いつものように、課長に企画書を軽く焦らされ、あと少しと伝えると見た目からは想像出来ない優しい笑顔で後押ししてくれる。 何も不自由が無かった。 いや、不自由と言ったらまだ独身。 家事に困っているが…関係ないよな 俺はただひたすらに仕事をして、課長に喜んで貰いたい。 課長は俺を見込みがあると言ってくれた。 あと少しで係長も夢では無いとまで言ってくれた。 俺は今、仕事に燃えている。 あれほど好きだった、プラモデルも全然やっていない。 それどころか、この間ほとんど捨てた。 誘惑になるからだ。 さあ! 今日も一日頑張るか!
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