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寒さの峠を越え、
すっかり春らしくなって来た
三月下旬。
……それは起こった。
「💧😭💦 💥えぇぇぇっ‼💥」
自宅の茶の間にいた少年
三本杉豊和
(↑さんぼんすぎとよかず)は
その瞬間、
家全体が
揺れるんじゃないかと思える
ぐらいの大声で叫んでた。
実際に、家は揺れた❗。
震度4はあった‼。
……わけはない。
本当に家屋が揺れる事はなかったが、彼の心は激しく揺れてた。
こっちは震度7ぐらいあった。
彼の心を激しく
揺らしてた素因は、
茶の間に悠々と
座った父親にある。
「そんなに驚く事はないだろう。
……ただ、
これから単身赴任するだけだ」
「💧😭💨 それが
困るんだよ‼」
落ち着いた顔で言う父の言葉に、
豊和はこれでもかと
言わんばかりに叫んだ。
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