18人が本棚に入れています
本棚に追加
佐伯はソファーに座り、俺が出した烏龍茶を飲む。
こんなにモテそうな顔してるのに、そうそう上手くはいかないものだなと思った。
俺は女を抱くとき何も考えないし、正直愛がなくたって抱ける。
でも佐伯は純粋なだけに、そういったところに体も敏感なのだろう。
何だか可哀想に見えた。
「…他の女と試したりした?」
俺は彼の横に腰を下ろすと、空になったコップに烏龍茶を注いだ。
佐伯は、またそれを煽った。
「出来ませんよ。そんなこと」
真面目な彼には、無理な話だった。
「んじゃお前、溜めっぱなし?」
俺はちらっと彼の下半身に目をやった。
最近まで女がいたのなら、それなりに辛いだろう。
「はは。自分でも限界ありますからね…でも」
佐伯は、心配そうに見上げる俺を見た。
.
最初のコメントを投稿しよう!