誘惑

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「試すって…何を…」 鼻と鼻が触れる。 それでも佐伯は俺から目を逸らさない。 俺は佐伯の頬に手を添えた。 「まずは……‥チュウ?」 千晴はそう呟くと、触れる程度のキスをした。 佐伯の唇は弾力があって柔らかかった。 「佐伯?…ダメそう?」 俺は目をがっちり開いたまま固まる佐伯を見つめた。 佐伯が無理と言っても、俺は止められそうにないが、念のため聞いてみた。 「先輩は…初めてじゃないんですか…?」 佐伯が言っているのは"男と"という意味だろう。 困惑気味の佐伯の頬に、チュ…と唇を当てた。 「俺も初めてだよ。けど…佐伯なら大丈夫そう…かな」 俺はニコッと微笑むと、佐伯は何も言わずにキスしてきた。 .
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