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さっきより長いキス。
俺は久しぶりの暖かさに酔いしれていた。
いや、こんなに気持ちいいキスは…きっと初めてで。
もっと…という欲望にかられた。
｢先、輩…｣
ﾊｧと甘い溜め息をこぼす佐伯。
色っぽいその表情に、俺の心臓が高鳴った。
｢…ん？｣
俺は上目遣いで佐伯の瞳を覗く。
そこに映った俺も、十分熱を帯びていた。
｢もっと……もっと、してもいいですか…？｣
俺が呑み込んだ言葉を、佐伯は躊躇いがちに呟いた。
興味本位だった俺に……なんだか、自分でも分からない感情が溢れてきている。
本当は、佐伯からそう言われるのを待っていたのかもしれない─…
｢…ん。いーよ…｣
俺は遠慮がちに承諾すると、佐伯の首に腕を回した。
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