18人が本棚に入れています
本棚に追加
「…先輩…どーしよ…」
「ん?」
俺は佐伯のことを引き寄せると、急に俺の大腿部に違和感を感じた。
「佐伯…お前……」
もしかして、と繋げる前に、佐伯から俺の懸念が事実であると告げられた。
「たっちゃい…ました…」
「お前……あー…もう馬鹿」
元カノでたたないなんて言うからよっぽど重症なのかと思えば…。
「ですよね……スイマセン」
俺は佐伯のそれを見ると、わずかながら膨らみが分かる。
「お前…元々ゲイだったとか?」
千晴の言葉に、佐伯は俯いてた顔をガバッと上げて首を横に振った。
「違いますッ!それは絶対あり得ません!!」
「じゃあ、なに俺に欲情してんだよ」
俺も人のことを言えた立場じゃないが、あまりにもアッサリと問題が解決してしまったので、佐伯の好みが元々男だったのではないかと疑ってしまう。
佐伯は気の抜けた俺の肩をガシッと掴んだ。
.
最初のコメントを投稿しよう!