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あんなに違うものだろうか。
友達いないっぽいし
しゃべんないし
訳が分からん。
本当にあの時の人ですか?
まさか同姓同名とか。
でもあの瞳の色は
間違いなくあいつだ。
なーんか知りたくなってきた。
気になるなら知るのみだ!
まぁ少なくとも
友達にはなれるだろうな。
知るには……
メール……かな。
「はぁ……」
無理な気がしてる。
ってか携帯を持ってるのか?
そこからだな。
次の日
風音は……来てるし!
早っ!
「風音、おはよう。」
「おはようございます。」
「あのさ携帯ある?」
「ありますけど……」
「メアド。交換しよ?」
「えっ?」
「ほら、早く。」
「はぁ……」
「メールするから。」
「はい……」
メアド聞くの成功!
「いきなりゴメンな。」
「いえ……」
迷惑だったかな……
「迷惑だったかな。」
「とか考えてる?」
「へ?」
「そんな顔してるから。」
バレてる!
「迷惑じゃないから。」
「本当?」
「うん。」
「良かったぁ。」
マジで良かった。
一瞬だけど春休みの時の
風音に戻った気がした。
〔気になる〕と〔好き〕
まだどっちかわからない。
でも少しでも知りたい。
初めてだから。
こんなに気になる女子は。
「あのさぁ……」
「未央って呼んで?」
「はい?」
「俺は何て呼んだらいい?」
「ウチ……のこと?」
「うん。」
「何でも……いい。」
「じゃあ……」
「爽ちゃんって呼ぶね。」
言えたぁ!
少しでも近づけたかな。
「だから未央って呼んで?」
「はい……」
やっぱ迷惑だったかな……
「また迷惑だったかな?」
「とか考えてる?」
やっぱりバレてる!
「うん……」
「大丈夫だよ?」
「マジ?」
「うん。」
優しいなぁ。
「未央!おはよう!」
「純杜、おはよう。」
「2人で何してたの?」
「別に話してただけだよ。」
「そっか。」
バレてない……よな?
「ってか未央さぁ」
「早くね?」
「今日は」
「たまたま早く起きたから。」
「珍しいね。」
どんなに聞かれたって
風音に会うために
早く来たなんて言えねぇ!
「未央、暇だからさ」
「屋上に行こ?」
「うん。」
今日の最大の目的を果たし、
屋上に向かった。
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