黒き訪問者

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突き刺すように照りつける太陽。 それを跳ね返すコンクリート。 そんな暑いオフィス街を俺は仕事に行くため、歩いていた。 正直、キツい。 何で都会はこんなに暑いんだ。 周りを歩いている人間も同じことを思っているのか、とても辛そうな顔をして歩いている。 中には、ハンカチを手に持って汗を拭っている人もいた。 もちろん、じんわりと浮き出ては流れていく汗を拭うハンカチなど持っていない俺は、手で拭っていたが。
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