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勇者:で、具材だな。
魔王:牛肉と白菜とネギは持ってきた。
勇者:こっちはスライムと骸骨戦士と腐った死体。
魔王:全部俺の部下じゃねーか!!どんな鍋だ!!
勇者:朝市で仕入れてきた新鮮な奴だよ!
魔王:腐ってるわ、骨だわ、新鮮とか関係ねーよ!てか、人間界ではそんなものが市場に出回ってるのかよ!!
勇者:これを一口サイズに切って、煮立った鍋に入れます。(チャプ)
魔王:食いたくねー。って!?
(ボワーン!)
怪物:ぐわあああああ!!
勇者:わわ!突然具材が蘇った!!
魔王:「命の水」で鍋をしようとするからだろうが!!
勇者:えい!とりゃあ!スライムめ!骸骨戦士め!腐った死体め!とりゃあ!
魔王:俺、どっちに味方すりゃあ良いんだよー。
勇者:勝ったー!うおー!レベルアップー!
魔王:みすみす、勇者にレベルアップをさせてしまった…。
勇者:つ、強えー!牛が強えー!やべえ!
魔王:牛肉まで蘇ったのかよ!てか家畜の方がモンスター3匹より強えのかよ!
勇者:助けてー!!
魔王:あー!しょうがねえ!うりゃあああ!(ズガス!)
「牛をやっつけた!魔王はレベルが上がった!」
勇者:助かったー!
魔王:魔王がレベル上がるって、牛どんだけ経験値持ってるんだよ。
勇者:あーあ、鍋がひっくり返って台無しだよ。
魔王:どうすんの?
勇者:水はあるよ。「虹のしずく」。これを使って虹の橋を作って、天空城へ行くアイテムだ!
魔王:だから、そんな重要なもので鍋をしようとするなって!
勇者:天空の剣…手にすることはかなわなくなったか…(トクトクトク)
魔王:だったら、普通の水で鍋をしろよ!うわ!虹色で気持ち悪っ!
勇者:チャッカマンで火をつけてと。
魔王:そんなの持ってたのかよ!俺が火の魔法でやけどしたくだりはなんだったんだよ!
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