4人が本棚に入れています
本棚に追加
勇者:具材はこれしかないなあ。
魔王:まだ、残ってたんだ。
勇者:第二形態のときの魔王の心臓!(ドックンドックン)
魔王:待て!返せ!どうやって手に入れた!俺、第二形態に変化した時点で死ぬのかよ!
勇者:コリコリしてうまいんだよ。
魔王:なんだ!1回食ったことでもあるのか!?
勇者:これを煮立った鍋に入れます。(チャプ)
魔王:ギャーーーー!!
勇者:わあ!心臓が鍋の中でドクドク動くから、鍋の水が溢れる!
魔王:アチ!アチ!俺の心臓ながら、とんでもない生命力!
勇者:えい!大人しくしろ!(バン!バン!)
魔王:俺の心臓を叩くな!
勇者:うーん。具材が心臓だけだとなあ。モモ肉が欲しいから、第二形態に変化してくんない?
魔王:やだよ!死ぬわ!だいたい、なんで食材になんなきゃいけないんだよ!
勇者:醤油で味付けしよう。(トットット)
魔王:うわー。俺の心臓、いよいよ食われるんだ。
勇者:うわ!鍋の水が虹色のせいで、醤油を入れても色が変わらないから、醤油を入れる加減がわからないよ!
魔王:だから、ワケの分からない水で鍋をするからだ!もういやだ!心臓を返してくれ!!
勇者:わあ!?なんだ!?鍋の水が輝きだして…。発動だ!虹のしずくを発動させる鍵は醤油を入れることだったんだ!!
魔王:どんな発動の仕方だ!!
勇者:虹の橋が出来るぞー!天空城への掛け橋だー!
(バヒューーーーーーーーーン)
心臓:キラリーン
魔王:ああー!!俺の心臓が虹の橋が出来た勢いで飛んでった!!
勇者:じゃあ、さっそく天空城に行ってくるし、勝手に鍋でもしといて。じゃあね!
魔王:おい!勇者!おい!
こうして、勇者と魔王の戦いは、激化の一途を辿る事となったのである。
(終)
最初のコメントを投稿しよう!