勇者バイト君

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店:やってるねー。お馴染みのタンス泥棒……タンス泥棒!?アンタ、もしかしてタンスごと盗んだの!? 勇:いやあ、お恥ずかしい。 店:駄目でしょー。普通、タンスの中身だけよ?タンスごといっちゃったー!?大胆だねー。盗んだタンス、どうしたの? 勇:えーーと、武器屋に売りました。 店:どこに売ってんのよ?よく武器屋もタンスを引き取ったねー。 勇:後日、武器屋に行ってみたら小指キラーって武器が入荷されてました。 店:あーーーーー。そういうことね。あと、何それ?君の後ろにある大きな箱3つ。 勇:あの……仲間の棺桶…… 店:困るよ!そんなの持ってこられちゃ! 勇:だって!蘇らせる金が無いんですよ!その辺に放置しとけっていうんですか!? 店:ま、確かにそうなんだけど。 勇:店長さんにとってはただの死体かも知れないけど!こいつらは俺の大切な仲間なんだ!盗賊に遊び人に腐った死体、助け合ってずっと旅してきた仲間なんだ! 店:うわー、またひどいメンバー。むしろ蘇らせない方がいいような。 勇:店長…あなたもですか!結局、みんなそういう目でしか彼らを見れないんだ!確かに彼らは社会のクズかもしれない!でも彼らの心は宝石のように光り輝いていた!彼らのためにも、僕にはお金が必要なんです! 店:わかった、君の熱意はわかったよ!雇うよ、君を。 勇:ありがとうございます。
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