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未来が天使の寝顔で横たわってる。そこに未来の欲しがってたおもちゃをそっと置いた
こたつに入ってテレビを観てると携帯が鳴った
『ナツ、今いいか?』
『うん、いいよ』
『実はな、ミサキさんとはダメになったよ。かなり話し合ったんだけどな…まあフラれたってことかな』
『私の…せい?』
『ちがうよ』
『でも…ミサキさんは…』
『話しは聞いた。悪かったな』
『あれはいいのよ。彼女の勘違い』
『俺今少し酔ってる。だからなんでも言えるんだ、俺は高校の頃本気で好きだった。だから卒業式にお前に泣かれた時…反省したよ。あれからずっとナツの泣き顔忘れたことない
今でもナツが、あの時と同じくらい好きなんだ
浩二さんと結婚したときは陰で男泣きした
浩二さんが亡くなって泣いてるお前抱きしめたかった
だからってどうしてくれというわけじゃないんだ
店を持つ夢諦めてほしくないし…いつもキラキラのナツでいてほしい
それが俺の願いというか…いつまでもお前みていたいんだ』
私は頭の中がパチンと弾ける音がした
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