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私はしばらくして佐々木さんを見舞いにいった
病室をあけると白いベットがぽつんとおいてある
私は顔色が変わった
まさか!
ナースセンターに急いで問い合わす
『あの、佐々木乃里子さん、病室にいないんですけど…』
『ああ…佐々木さんなら今朝早く退院しましたよ。検査の通院はありますけど問題ないということで』
私は胸を撫で下ろした
前に自宅の住所は聞いてたのでお見舞いがてら、訪ねてみた
佐々木さんの家は三鷹市の一軒家だった
玄関から出てきたのは、顔色のいい元気な彼女だった
『わざわざ訪ねてきてくれたんですか?ありがとうございます。さああがってください』
玄関をあがり、リビングにいくとユズルさんが座っていた
『この度は結婚、退院おめでとうございます』
『ありがとうございます。実はクリスマスの結婚式の途中彼女倒れてね、すぐ病室に逆戻り…ああやっぱりなんて思ってたら緊張し過ぎて倒れたらしい』とユズルさんは笑った
『だって…でもおかげで思ったより早く退院できたし…あとは婚姻届だけ』
『これだけ元気なら病気もどこかいきますよ。いただきます』と私はだされたコーヒーを飲んだ
『ベールピッタリでした。大事に取っておきますね』
『喜んでくれて幸いです。あの…まだまだ先の話しなんですけど、私雑貨屋しようと思ってるんです。きっかけはこのベールが売れた事と…こうやって私の商品見てくださる方もっと増やしたくて』
『私達も応援します』
佐々木さんとユズルさんは笑いながら私を見た
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