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年が明け、私は店の事を家族に相談した
お母さんは心配してたけど、お父さんはお前ならやれると励ましてくれた
夢が現実になって、こちらに向かってきた
お正月の間タカシがうちに夕飯を食べにきてくれた
『明けましておめでとう。ほらお年玉』と未来はタカシに可愛いポチ袋をもらった
『エヘッありがとう』
『鍋の用意するから待っててね』
『ナツ特製のつくね鍋か?楽しみだな』
『今日の鶏肉は比内地鶏だからね。大奮発よ』
『すげえな』とタカシは笑った
とても楽しい団欒だった
未来が眠りタカシが毛布をかけてくれた
そして私には優しくキスをしてくれた
『ありがとう…』
『浩二さんには悪いけど…』
私は話しをはぐらかすようにこう言った
『あのね、今年あたりから店の準備していこうと思って。会社も3月に辞めることに決めたわ。商品仕上げていきたいから』
『そうだな。飯は俺に任せろ。残り物もってきてやるから』
『うん』
タカシがもう一度キスをしてきた
二度目のキスは深くて甘くて、タカシが飲んでたビールの味がした
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