レシピ

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『お母さん!早く起こしてっていったじゃん』 『起こしたわよ、未来がぐずぐずしてるからじゃない』 あれから10年、なんとか店は続いてる 未来は今風の14歳になり、時々ボーイフレンドなるものを連れて来る そのたび胃が痛いとタカシは胃薬を飲む 『パパ、いい加減慣れてよね…そうだ!明日彼氏と店行くから厚焼き玉子サンドだしてよね』 『わかったよ。まともな奴つれてこいよ』 タカシは住居をここに移し、ここから店に通っている でも私達はまだ籍をいれていない 気が向いたら…多分未来が結婚するまでいれないだろう そんな三人は、タカシの愛情いっぱいのサンドイッチで結ばれている 私の夢もちゃっかり叶えてくれたのだから…最強の愛情のサンドイッチである
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