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「あれ…ここは……??」
リオウは小さく呟くと、体をゆっくりと起こした。
なぜココに着いたのか分からない…
船の旅先で、体に違和感がしたかと思うと、フと気を失った。
そして今、ココに立っている…
なぜ…??ここは一体…??
リオウがそんな事を考えていると、派手なメガネと、白に少し紫がかったスーツを着た若い男が近付いて来た。
「ようこそ!!夢の島,カバリア島へ!!」
格好と似合わず,喋り方は意外と明るい。
「私がこの島の支配人。ドン・ジュバンニだ。」
「はぁ…どうも……」
と,リオウは返す。
リオウが辺りを見回すと,人がちらほらと見えた。
「(人は…いるのか。どうやら,この島でしばらく生活することになりそうだな…)」
そうリオウが思っていると、前にいたジュバンニと言う男が口を開いた。
「キミは漂流者のようだね。このカバリア島へ用があってくる人は、魔法で守られた船に乗ってくるのだが…。気を失ったろう??それは、このカバリア島の放つ魔法なのだ。この島の位置を悟られないためのな。」
ジュバンニは申し訳なさそうに話す。
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