旅立ち

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  「そうだな…キミは男だから…。バッファローの装備をすれば戦士に。ドラゴンの装備をすれば呪術士に…ライオンの装備を―――」 「え…!?じゃあドラゴンがいいです!!ドラゴン!!」 リオウはジュバンニの話を遮った。 「しかし、まだ他にも能力が―――」 「呪術士って事は、魔法とか使えるんですよね!?『ビューン!!』って!!」 「ま…まぁ、そうだが……」 「ではドラゴンで!!早く耳と尻尾を下さい!!」 完全にリオウのペースだった。 「ぅ…うむ。いいのだね??」 ジュバンニは不安気に聞く。 「えぇ、もちろん!!」 リオウは即答した。 「それでは正式にキミの職業をドラゴンに登録する。…キミの名前は何と言うんだね??」 ジュバンニはコホンと一つ、咳ばらいをして聞いた。 「リオウと言います!!」 リオウは目をキラキラとさせる。 「それでは、島主ドン・ジュバンニがリオウの入島を認める証として、このドラゴンの能力を授ける!!」 ジュバンニがキリッとした声で言う。 その言葉にリオウは気持ちが高ぶり、早くその能力を試してみたくなった。 「ありがとうございます!!えーっと…それで、魔法使いたいんですけど…」 リオウがワクワクしながら聞く。 「やはり……キミはそれが目当てだったのだな…」 ジュバンニは頭に手を当て、呆れた声で言った。
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