251人が本棚に入れています
本棚に追加
「そうだな…キミは男だから…。バッファローの装備をすれば戦士に。ドラゴンの装備をすれば呪術士に…ライオンの装備を―――」
「え…!?じゃあドラゴンがいいです!!ドラゴン!!」
リオウはジュバンニの話を遮った。
「しかし、まだ他にも能力が―――」
「呪術士って事は、魔法とか使えるんですよね!?『ビューン!!』って!!」
「ま…まぁ、そうだが……」
「ではドラゴンで!!早く耳と尻尾を下さい!!」
完全にリオウのペースだった。
「ぅ…うむ。いいのだね??」
ジュバンニは不安気に聞く。
「えぇ、もちろん!!」
リオウは即答した。
「それでは正式にキミの職業をドラゴンに登録する。…キミの名前は何と言うんだね??」
ジュバンニはコホンと一つ、咳ばらいをして聞いた。
「リオウと言います!!」
リオウは目をキラキラとさせる。
「それでは、島主ドン・ジュバンニがリオウの入島を認める証として、このドラゴンの能力を授ける!!」
ジュバンニがキリッとした声で言う。
その言葉にリオウは気持ちが高ぶり、早くその能力を試してみたくなった。
「ありがとうございます!!えーっと…それで、魔法使いたいんですけど…」
リオウがワクワクしながら聞く。
「やはり……キミはそれが目当てだったのだな…」
ジュバンニは頭に手を当て、呆れた声で言った。
最初のコメントを投稿しよう!