469人が本棚に入れています
本棚に追加
/248ページ
忍は体を後部席の方に向けた。
「幼なじみってだけで呼ぶ、普通?」
萩原は一瞬、釘宮を横目で見た。
「こいつには…、知っておいて欲しいんですよ…。俺が本当の鉄火場、卓上でどんな風になるのか…。」
忍は眉をひそめた。
「なんで釘宮ちゃんにだけ…?」
「どしたの…? 今日はスゲー聞いてくるじゃん。」
そう言われ、忍は身体の向きを正面に戻した。
「…ごめんなさいね、変な詮索して。でも別に、卑しい嫉妬をしてるわけじゃないのよ? 単純な疑問。あの萩原がただ1人連れてくる人間…。ちょっと気になるじゃない。」
釘宮は納得したように頷いた。
最初のコメントを投稿しよう!