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忍は卓の下で握りこぶしを作っていた。
(こいつ…! 強い…。ここまで結果を残されると認めざるを得ないわ…。)
平田は立ち上がった。
「それじゃあな、中田ンとこのお嬢ちゃん。今回も勝たせてもらって悪いな…。フフフ…。」
彼女は大塚組の組員と共に帰っていった。
忍は悔し気に俯いた。
(…あの女…強い…。あたしじゃ太刀打ちできない…。でも、14回で2回は勝てた…! という事はあいつ程じゃない! あいつをぶつければ…! あの男…! 萩原龍介!)
彼女は下を向いたまま笑みを浮かべた。
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