―再来―

3/19
469人が本棚に入れています
本棚に追加
/248ページ
忍は卓の下で握りこぶしを作っていた。 (こいつ…! 強い…。ここまで結果を残されると認めざるを得ないわ…。) 平田は立ち上がった。 「それじゃあな、中田ンとこのお嬢ちゃん。今回も勝たせてもらって悪いな…。フフフ…。」 彼女は大塚組の組員と共に帰っていった。 忍は悔し気に俯いた。 (…あの女…強い…。あたしじゃ太刀打ちできない…。でも、14回で2回は勝てた…! という事はあいつ程じゃない! あいつをぶつければ…! あの男…! 萩原龍介!) 彼女は下を向いたまま笑みを浮かべた。
/248ページ

最初のコメントを投稿しよう!