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―翌日―
萩原は自室で夏休みの宿題を済ませていた。
すると、新しくなった彼の携帯電話が鳴り出した。
(…着信か。…ん…。麻里から?)
彼は電話に出た。
「はい、2代目。」
「………龍兄が?」
「ケータイの事だ、たわけ。…何の用だ?」
「窓の外、下、見てみて。」
萩原は彼女に言われるがまま、窓から下を覗いた。
家の前に見た事のある外車が停まっていた。
(あれは…。)
萩原の表情に影が差した。
すると、車の後部座席のドアが開き、中から忍が出てきた。
(やっぱりか…。)
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