第12章

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「信ちゃん、どういう事だよ!何で新島もいんだよ!?」 信ちゃんの後ろには、何故かいる筈のねぇ新島が遠慮がちに立ってた。 「それが……行きのバス乗り場でたまたま会っちまってさ、たっくん達を尾行してるって言ったら俺も行くって無理矢理付いて来たんだよ。2人は前の方に乗ってたし、人も多かったから気付かなかったかもしれねぇけど、実はその時から一緒にいたんだ。俺もこんな筈じゃ……」 「ごめんな。俺も邪魔するつもりはなかったんだけどさ、やっぱり大事な彼女だし、気になっちゃって」 「だからって一緒にな……って、えっ?」 今……コイツ、『大事な彼女』って言わなかったか……? 「たっくん、俺もさっき知ったんだけど……コイツ、松崎と付き合ってるらしいんだ」
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