第12章

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まず率直に「好きだ」って告って、その後に「もし付き合っても良いんなら、一緒に観覧車に乗って欲しい」って言って相手の答えを待つ。 もし仮に振られた時は観覧車には乗らずに、そのまま遊園地を出て駅に戻って解散する。 これが昨日、俺が初めて考えた一世一代の告白だ! 「実はさ、ウチも言いたい事があるんだけどさぁ」 俺がいざ告ろうとした矢先、松崎が不意に声を発した。 「えっ!?あっ、じゃあ……先に言えよ」 もしかして、コイツも俺に告ろうとしてんのか!? そんな都合の良い予想もしながら、俺は松崎に発言権を譲った。
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