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最短の道は、あまり歩いたことのない道だった。だが、噂で聞いたことではこの道より最短な道はないということだった。
その道を走っていた自分。
その道にワラワラと人間が出てきた。12人くらい。
山賊なのだろうか?
着ているものはボロボロだ。しかし、手にしている武器は研がれていた。
「おい、若造!
金を置いていけ。そうしたら、何もしないで通してやる。」
「急いでいるんだ。」
「急ぐ?ああ、仕官しようとしてるのか。仕官するなら、金はあるはずだよな。」
「何故?知ってる?」
「あははっ…こいつはウケる。仕官しようにも金がなくては門前払いをうけるだけだろ。そんなこと、知らない者はいないだろう。だから、金置いていけ。」
「嫌だ。」
刀の柄に手をのせる。
「なら、ここでサヨナラだな。」
山賊たちが、襲いかかった。
刀なら負けないそう思っていた自分は、2、3人は倒した。
だが、多勢に無勢。
体中が傷だらけになる。
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