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また、暗い場所に戻ってきた。
自分は長い夢を見ているような感覚だった。
だけど、呼吸は乱れていた。
胸を刺されたんだ。
その情報を掴んだだけでこんなに気持ちは変わるのだろうか。
「殺されたのか…。」
「病死、餓死、戦死…いろいろあるけれど、ね。」
「死んだら何も出来ないじゃないか。妹にも…」
会いたい。という気持ちが湧いてきていた。
だが死んだらどうしょうもない。
女性は、こう話す。
「まだ諦めてはいけない。あなたは、あなたなら…可能性はあるでしょう。」
耳を疑った。
可能性がある?
どういうことだろう。
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