act1

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「なにすんのよ!このセクハラ男っ!」 まだ首筋に顔を埋めている相手の肩をポカポカと叩くが、まったく離してくれない。 離れるところかますますエスカレートしてしまった。 「いっ…」 ツキンと首筋に痛みが走った。そしてそこをザラリと濡れた舌が舐めた。 「やだ、ほんとに離して…」 怖くなって無意識に体が震えてしまう。 瞳に涙が滲んでくる。 やっと顔をあげた彼は、そんな私を見て少し困ったように眉を下げた。 「男にそないな顔見せたらあかんで?」 「そんな顔ってどんな顔よ。大体私になにしたの?」 キッと相手を睨みつけて言った。 「なにって、キスマーク。」 そう言って彼は艶っぽい、色気をはらんだ笑みを浮かべた。 「なんでそんな……」 「ん~…、誕生日プレゼント?」 と、キスマークのついた部分を親指でそっと触れた。 「ほなな。」 チュッと私の額に口づけて、部屋を出て行った。 .
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