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今ではもう懐かしい高校の日々。
中学からの知り合いとも変わることなく
つるんで、新しくできた友達とバカやって、
先生たちにはクラスの不良だって
レッテル貼られて。
でも成績は悪くもなく、みんなにとっては敵かもしれないテストも、俺にとっては先生たちに反撃する楽しみな場だった。
充実しきっていると思っていたけど、変化のない毎日。
でも、そんな日々にも変化は訪れた。
「恋愛」、そんな、俺にはとても縁のないもので、バカにさえしていたものだった。
俺はある人に恋をした。
彼女もその気持ちを受け入れた。
みんなも俺たちを応援した。
すべては上手くいっていた。
でも、その時間は突如として終わりを迎えた。
ある日突然、彼女は俺たちの前から姿を
消した。
何も告げずに。
俺は、悩み、悔やんだ。
でもすべては、時間が忘れさせてくれると
信じていた。
でも実際には、忘れたつもりでも、いつまでも、どこかに彼女の姿を探している自分がいた。
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