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すでに日は暮れかかり、街中は暗くなり始めていた。
この時間帯は帰宅者が多いため道路は混んでいる。
「慎二、俺らすげー面倒くせえ高校入っちまったんじゃね?」
「ほんとだな。───!!
いや・・・どこもこんなもんだろ」
原チャリで通りかかった高校を見て慎二は言い直した。
2人が通う学校から約3キロ離れたご近所高校だ。
そこの校門付近は暴走族仕様のバイクが無数にとめられていて、沢山の不良でにぎわっていた。
「へぇ、ここが駒桜高校か。気合い入ってんな。俺らの学校と近いじゃん」
貴也は笑いながら言った。
「噂だと年少入ったやつごろごろいるらしいぜ。」
(※年少・・・少年院を不良風に変換した言葉)
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