1学年 始まり

4/14
前へ
/25ページ
次へ
すでに日は暮れかかり、街中は暗くなり始めていた。 この時間帯は帰宅者が多いため道路は混んでいる。 「慎二、俺らすげー面倒くせえ高校入っちまったんじゃね?」 「ほんとだな。───!! いや・・・どこもこんなもんだろ」 原チャリで通りかかった高校を見て慎二は言い直した。 2人が通う学校から約3キロ離れたご近所高校だ。 そこの校門付近は暴走族仕様のバイクが無数にとめられていて、沢山の不良でにぎわっていた。 「へぇ、ここが駒桜高校か。気合い入ってんな。俺らの学校と近いじゃん」 貴也は笑いながら言った。 「噂だと年少入ったやつごろごろいるらしいぜ。」 (※年少・・・少年院を不良風に変換した言葉)
/25ページ

最初のコメントを投稿しよう!

19人が本棚に入れています
本棚に追加