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「・・・ちょっと、失礼します」
そう言って一旦広吉は部屋の外に出た。
「なんか今日、やけに静かだな。広吉・・・」
「ああ、いつもなら雑誌のおもろいとこ、すぐ教えてくれたりすんだけどな。」
貴也と慎二はうなずきあった。
少したつと、あわてて広吉は部屋に入ってきた。
「あの俺、今から用事あるんで今日はこの辺で帰ります」
ケータイをポケットにしまいながら「さあす」と言って颯爽と窓から出ていった。
明らかにいつもと様子が違った。
2人は無言で雑誌を読み続けた。
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