1学年 始まり

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「・・・ちょっと、失礼します」 そう言って一旦広吉は部屋の外に出た。 「なんか今日、やけに静かだな。広吉・・・」 「ああ、いつもなら雑誌のおもろいとこ、すぐ教えてくれたりすんだけどな。」 貴也と慎二はうなずきあった。 少したつと、あわてて広吉は部屋に入ってきた。 「あの俺、今から用事あるんで今日はこの辺で帰ります」 ケータイをポケットにしまいながら「さあす」と言って颯爽と窓から出ていった。 明らかにいつもと様子が違った。 2人は無言で雑誌を読み続けた。
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