ープロローグー

5/7

0人が本棚に入れています
本棚に追加
/12ページ
少女は街灯によってその小さな姿を露わにさせる。 黒い少し大きめの法衣を身に纏い、また、黒い魔導士帽を被った、少年と同じ金髪の少女だ。 少年はピタリと足を止め、彼女を視界に放り込む。 彼より2~3歳下で年相応の無邪気な顔をしており、その身体は細く、可愛らしかった。 彼女は少年に近づき、彼の体をつつく。 だが少年は反応しようとしなく、右手を背の刃の柄にかざした。 「君は…どこか寂しそうな顔をしてる……。」 「……………。」 少年の中で疑問が浮かんでは消え、右手を離す。
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加