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結果、何も言わず少女に背を向け、辿ってきた道を戻っていこうとした。
「あ、待ってよぉ!」
少女は、その後をついていく。
少女の行為に意味は無く、少年は少しずつ苛立ち始めた。
5分程歩き続け、少年はそれでもついてける少女の前で歩を止める。
先程右手をかざした刃の柄に再び右手をかざし、少女へ矛先を向けた。
「…死にたいか?殺すぞ…。」
年に不似合いな声を発した後、蒼く尖った視線を向ける。
少女はその刃に貫かれたように静止し、震え始めた。
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