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そして、夜。詩緒が寝付いた頃。
フワッ
詩緒…
夢の中で詩緒に語りかけていた人物が詩緒のすぐ傍にいた。
【詩緒…起きて。貴方に話さなくてはならない事があるの…】
詩緒
『ん…誰?』
(あれ??この声どこかで…)
詩緒が布団から起き上がると、
詩緒
『ひゃっ!?』
そこには、一人の女性が立っていた。
詩緒
『えっと、貴方は?』
【ゴメンね。急に起こしてしまって。】
【昨日見た夢、覚えている?】
詩緒
『え、あ“新撰組”のこと?』
【ええ。そうよ。私が貴方に、“新撰組”について知っていてほしいと思ったの。“新撰組”について少し分かったかな?】
詩緒
『ええ、まあ。』
(うーん。でも事件とかは微妙な気が。)
【まあ、事件のことなら心配しなくて良いよ。】
(ありゃ、バレていた。)
【ふふふ。じゃあ用件だけ今は言うわ。説明は後になるけど。】
詩緒
『うん。』
【私が貴方の前に現れたのには理由があるの。夢で語りかけていたのも同じよ。】
【実はね、貴方に“新撰組の生涯”を見届けて欲しいの。新撰組の始まり、新撰組の終わり。私の変わりにその生涯を見届けて。】
詩緒
『どうして、私なの?』
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