☆第一部 夢☆

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そして、夜。詩緒が寝付いた頃。 フワッ 詩緒… 夢の中で詩緒に語りかけていた人物が詩緒のすぐ傍にいた。 【詩緒…起きて。貴方に話さなくてはならない事があるの…】 詩緒 『ん…誰?』 (あれ??この声どこかで…) 詩緒が布団から起き上がると、 詩緒 『ひゃっ!?』 そこには、一人の女性が立っていた。 詩緒 『えっと、貴方は?』 【ゴメンね。急に起こしてしまって。】 【昨日見た夢、覚えている?】 詩緒 『え、あ“新撰組”のこと?』 【ええ。そうよ。私が貴方に、“新撰組”について知っていてほしいと思ったの。“新撰組”について少し分かったかな?】 詩緒 『ええ、まあ。』 (うーん。でも事件とかは微妙な気が。) 【まあ、事件のことなら心配しなくて良いよ。】 (ありゃ、バレていた。) 【ふふふ。じゃあ用件だけ今は言うわ。説明は後になるけど。】 詩緒 『うん。』 【私が貴方の前に現れたのには理由があるの。夢で語りかけていたのも同じよ。】 【実はね、貴方に“新撰組の生涯”を見届けて欲しいの。新撰組の始まり、新撰組の終わり。私の変わりにその生涯を見届けて。】 詩緒 『どうして、私なの?』
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