終焉の地より

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 青年の名は、アンバー。  少女の名は、ルチル。  現在は廃墟になり、そこにあるのは無。  そんな、ある意味終わりの場所で、2人は出会う。 『世界の果て』へ。  アンバーの言葉通りなら、それはあるかないか確定のない、場所。  けれども、ルチルは惑わない。  だからアンバーも、惑うことなく、決意したのだ。  もう一度。  この己の命をもって、誰かを護ることを。  ひとつの終焉から、ふたつ、始まりが生まれ。  それは、光が走る様に軌跡を残す。  少女が迷わず剣を握るのならば、剣を捨てた騎士は花束を贈るのだ。  この先にある、未来に。  祝福を願って。
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